皆さんはふとした瞬間に、スマホがやけに小さく見えたことはありませんか?
手に持っているはずなのに、どこか遠く感じる。
部屋の奥行きが、いつもと違って見える。
「疲れてるだけか」
そう思って流してしまいがちな違和感。
けれど実際に、
こうした“見え方のズレ”が症状として起こることがあります。
それが
Alice in Wonderland Syndrome
――不思議の国のアリス症候群です。
今回は 不思議の国のアリス症候群 について症状と原因を簡単に解説します。
周囲の物のサイズがずれる感覚
この症候群で起きるのは、いわゆる視力低下ではありません。
- 物が極端に小さく見える
- 逆に大きく見える
- 距離感が狂う
- 自分の体の大きさが変わったように感じる
共通しているのは、
「空間やサイズの感覚がずれる」ことであり、
何か実在しないものが見えてしまうわけではありません。
実在するものを、そのまま歪んで知覚してしまうのです。
そして、これらの症状の大半は一過性であることが多いとされています。
原因
原因はひとつではありませんが、よく知られているのは
- 子供(主に5~10歳)
EBウイルス感染による脳の炎症であると一般的に考えられています。
EBウイルスとは成人の90%以上が感染している非常に身近な常在性ウイルスです。 - 大人
大人の場合、多くは片頭痛と合併して起こります。
不思議の国のアリスの著者であるルイス・キャロルも重度の片頭痛持ちであったとされています。
『不思議の国のアリス』に描かれる“体の大きさが変わる感覚”は、彼自身の体験が反映されているのではないかと指摘されています。
まとめ
子どもは不思議な体験をする、とよく言われますが、
案外ふたを開けてみると、その多くにはきちんとした理由があります。
たとえば、物の大きさや距離が急におかしく感じる現象も、
不思議の国のアリス症候群として説明されているものの一つです。
もちろん、すべてが解明されているわけではありません。
それでも、「よくわからないもの」を一つずつほどいていくことで、
見え方は少しずつ変わっていきます。
本投稿以外にも、不思議な体験を科学的に解説したり、
1分で読める雑学を投稿しています。
ぜひ、気軽に“よりみち”していってください。


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