皆さんは、そこにあるだけで人々を震え上がらせるような“呪われた人形”が世界に存在することをご存じでしょうか。
それらは所有者に不幸をもたらし、時には写真を撮っただけで災いが降りかかるとさえ言われます。
ホラー映画が好きな方なら、そんな人形をテーマにした作品を一度はご覧になったことがあるかもしれません。
しかし、映画は映画──本当に呪われた人形が存在するなんて、にわかには信じがたいですよね。
そこで今回は、実際に恐怖の逸話を持つ“呪いの人形”を5つご紹介します。
果たしてこれは単なる作り話なのか、それとも本当に魂が宿っているのか──。
暑い夏にぞくっとしたい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
ロバート人形(Robert the Doll) – 「笑う呪いの少年」

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Robert_The_Doll_(5999680656).jpg
アメリカ・フロリダ州に存在するロバート人形。
この人形は不気味な音を立て、笑い、家の中を走り回ると噂されてきました。
持ち主のジーンが子どもの頃、家族はその奇行をジーンのいたずらだと思っていました。
しかし、ジーンは一貫して「ロバートがやった」と主張していました。
ある日、ロバートを不気味がったジーンの叔母がロバートを屋根裏に移動させると、叔母はその翌日にベッドの上で亡くなりました。
人々はこれをロバートの呪いと噂しました。
ジーンの死後、ロバートは博物館に移されました。
展示されているガラスケースには、びっしりと手紙が貼られています。
それはロバートへの謝罪の手紙。過去に失礼な行動をとった人々が、呪いを受けたと感じ、その許しを乞うために送ったものです。
アナベル(Annabelle) – 「ガラスケースの悪魔」

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Raggedy_ann_doll_with_dress.jpg
1970年代、看護学生のドナは人形アナベルを所有していました。
ある日、部屋に置いていたアナベルが少し移動していることに気づきます。
最初は気のせいだと思いましたが、変化は日々続きました。
友人に相談すると「すぐに燃やせ」と警告されますが、無視。
やがて怪奇現象は悪化し、霊媒師に見せたところ、「アナベル・ビギンズ」という少女の霊が宿っていると言われました。
最終的に、心霊研究家ウォーレン夫妻の手に渡ります。
お祓いを試みましたが、逆に凶暴化。
現在はオカルト博物館の頑丈なガラスケースに封じられています。
博物館にわたった今でも、アナベルと目を合わせると体を乗っ取られるのだとか…
サディ – 「帰ってくる恐怖」

もじゃもじゃの黒髪が顔を覆い隠すように垂れたサディは、子どもが幼い頃からいつもそばにいた人形でした。
しかし子どもが成長すると、遊ばれることもなくなり、家族はサディをゴミ袋に入れて処分しました。
ところが数週間後、タンスの奥からひょっこりと姿を現します。
「そんなはずはない」と再び捨てても、数日後には玄関先や押し入れの中など、思いもよらぬ場所で見つかるのです。
その異様な光景に犬は必ず吠え立て、家族の中には「視線を感じた」と訴える者もいました。
ついに家族は捨てることを諦め、今ではお祓いもせず、居間の棚に飾られています。
ただ、その黒い瞳はいつもじっと、誰かを見つめ続けています──。
マンディ人形(Mandy the Haunted Doll) – 「夜泣きの人形」

マンディが人々の前に現れたのは、カナダのとある家庭でした。
持ち主はある日から、夜になると赤ちゃんの泣き声を耳にするようになります。
しかし、その家には赤ん坊などいないはずでした。
やがて恐怖に耐えかねた持ち主は、人形を知人に預けますがたらい回しにされます。
そして最終的にマンディは博物館に引き取られることとなりました。
展示が始まると、館内で不可解な出来事が続発します。
備品が忽然と姿を消し、マンディの隣に置かれた人形が倒れたり、傷ついたりするのです。
そのため、今では他の人形から離れた場所で単独展示され、静かに来館者を見つめ続けています。
もし夜の博物館で、その小さな泣き声が聞こえたなら──決して振り返ってはいけません。
ペギー人形 – 「見るだけで呪う女」

イギリスの心霊研究家ジェイン・ハリスのもとにやってきたペギー人形は、その外見こそ平凡ですが、恐るべき力を秘めていました。
持ち主は悪夢にうなされ、動悸や胸の痛みを訴え、やがて家から逃げるようにして手放したといいます。
恐怖は、直接触れた人だけでは終わりませんでした。
ペギーの写真や動画を見ただけで、頭痛や吐き気、心臓発作の前兆のような症状を訴える人が続出したのです。
実際にオンライン配信中、視聴者から「急に息苦しくなった」「気分が悪い」というメッセージが相次ぎました。
今もペギーは厳重に保管され、無闇に人前に姿を現すことはありません。
また、中に入っている霊も特定されておらず、封印もできていないそうです。
それでも、もしあなたがふと彼女の顔を目にしてしまったら──次に体調を崩すのは、あなたかもしれません。
さいごに
どうでしたでしょうか。
暑い夏に、すこしはヒヤッとしていただけたでしょうか。
今回は実在する呪いの人形を5つ紹介しました。
噂話の真偽は、今は検証できないものが多いです。
ですが、多くの人がこれらの人形を恐れているのもまた事実です。
もしかしたらあなたの家の人形もある日突然動き出し、あなた自身がホラー映画の主人公になるかもしれませんね…
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