夏の暑さにぐったりして、つい冷たいものばかり口にしてしまう日々。気づけば糖分の取りすぎで、なんとなく胃が重かったり、体がだるかったりしていませんか?
そんなとき、干し芋をひとくち食べてみると――そのやさしい甘みに、どこかホッとする。
冷たいお菓子やスナックにはない、自然な甘さと素朴な満足感。体にじんわりしみるような美味しさとやさしさが広がっていきます。
干し芋は寒い季節の保存食というイメージが強いかもしれませんが、実は夏にもぴったりの健康なおやつなんです。
食欲が落ち気味なときでも食べやすく、エネルギーもしっかり補給できる優れモノです。
さて、皆さんはスーパーなどで干し芋を見かけたとき、「干し芋って、どこで作られているの?」と何気なく気になったことはありませんか?
答えは茨城県です。加えて、驚くことに全国の生産量の9割を茨城県が占めているんです!
今回はそんな茨城の「干し芋」の魅力や一工夫加えた干し芋のアレンジした食べ方を皆さんに紹介したいと思います。
目次
なぜ茨城県の干し芋生産量は全国1位なの?
先ほど干し芋の9割は茨城で生産されていると言いました。ではなぜ、茨城県はこんなにも多くの干し芋を生産できるのでしょうか。
その秘訣はずばり、気候と土壌にあります。

茨城県の土壌は火山灰土です。火山灰土は、火山噴出物である火山灰や軽石などが堆積・風化してできた土壌のことで、排水性がとてもよいという特徴があります。また、干し芋が生産されている地域では、茨城の中でも降水量が少ないという特徴があります。これに加えて強い海風もあるため、茨城県の気候はさつまいもを天日干しするのにとてもよい環境であるといえます。
干し芋の魅力

干し芋はただ美味しいだけでなく、驚くほど健康的な食品でもあります。
まず注目すべきは、食物繊維の豊富さ。干し芋には水溶性・不溶性の両方の食物繊維がバランスよく含まれており、腸内環境を整える働きがあります。便通の改善はもちろん、腸内細菌のバランスを整えることで、免疫力の向上や肌の調子の改善にもつながるとされています。
さらに、ビタミンC, B群やカリウム・マグネシウムなどのミネラル類も含まれています。これらは日々の疲労回復や代謝のサポートに欠かせない栄養素です。夏バテやストレスで消耗しがちな体にとって、やさしくエネルギーを補ってくれる存在でもあります。
そして何より注目したいのが、干し芋が低GI食品であるという点。GI値とは食後血糖値の上昇度合いを示す指標で、低GI食品は血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。つまり、干し芋は甘いのに太りにくいという、まさに理想的なおやつ。糖質制限やダイエット中の間食にもぴったりです。
このように、干し芋は栄養価と満足感を兼ね備えたスーパーフードなんです。おいしくて、体にやさしくて、心まで満たしてくれる――そんな存在です。
もっと美味しく。干し芋アレンジ
最後に、紹介した干し芋のアレンジした食べ方を紹介します。干し芋をそのまま食べてもとても美味しいのはわかっています。しかし、そこに一手間加えると途端に普段の干し芋からは想像できないような味を体験できます。今回は数あるアレンジの中から、簡単に作れてびっくりするほど美味しいアレンジを厳選しましたので、是非お試しください!!
干し芋の天ぷら
材料
作り方
- 水と天ぷら粉を混ぜて天ぷらの素をつくる(ダマが少し残っててもOK)
- 干し芋に天ぷらの素をまんべんなくつけ、180度の油で揚げて完成

衣はサクサク、中はねっとり甘い!いくらでも食べれちゃいますね笑
干し芋とクリームチーズの生ハム巻き
材料
作り方
- 干し芋を3等分程度の大きさに切る
- 干し芋の上にクリームチーズを適量のせる
- 生ハムで干し芋とクリームチーズを巻いてお好みで黒胡椒をかけて完成

お好みでバジルをかけても美味しかったです!ワインによく合うので是非試してみてください!
干し芋のバターソテー
材料
作り方
- フライパンにバターをひいて溶かす
- 干し芋をすこし焦げがつくくらいまで焼く
- はちみつをかけて完成

少し焦げがつくまで焼くことで、バターの香りと干し芋の苦みがマッチして美味しかったです!
干し芋クリームチーズ
材料
作り方
- 干し芋を細かくきざむ
- クリームチーズと干し芋を混ぜる
- 丸く整えてお皿にのせてはちみつと黒胡椒をかける
- クラッカーを添えて完成

干し芋を細かく刻むことでクリームチーズの濃厚さと干し芋の甘さがよく絡み合います!
最後に
さて、いかがだったでしょうか。
今回は干し芋の魅力とその生産地である茨城、そして簡単に作れる干し芋アレンジについて紹介しました。
素材の味を感じることのできる干し芋は、高級菓子とはまた違った素朴な楽しみを与えてくれます。
コンビニ菓子やコンビニスイーツに飽きたな、という方はぜひ干し芋を手に取ってみてください。
そしてそのまま食べるのももちろん良いですが、今回ご紹介したアレンジもぜひ試してみてください。
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